ファン以外の人にも「白キャンいいな」と思われたい

――声出しをライブやると聞いたときはどう思いましたか？

鈴木もちろん嬉しかったです。やっぱファンの人もずっと声出ししたかっただろうし。ただ、無料って言ってもやっぱキャパが大きいし、場所も遠征しないと来れないじゃないですか。だから、お客さんが埋まるかっていうのがちょっと不安だな、って感じです。

――その不安は解消しそうですか？

鈴木いやー、不安は当日まで取れないかな（笑）。

――ファンの人の反応はどうでした？

鈴木やっぱみんな喜んでくれたし、発表のときのライブ（2022年4月17日）で告知の映像が流れてたときも、みんなザワついてたし。あと、特典会でもみんな「行くに決まってんじゃん」とか「絶対行く」みたいな感じだったから、白キャンのファンの人は来てくれるかもだけど、それ以外の人たちが来てくれるかはわかんない。

――今回のライブをやることに、どんな意味があると考えていますか？

鈴木やっぱり今アイドルも解散とかが多いし、やっぱ勢いがなくなっちゃった。それを少しでも盛りあげるっていうか、白キャンがもっと前に進めるためのライブだと思ってます。

――鈴木さんは、白キャンに戻ってきてから、アイドルのシーンについてどう感じてますか？

鈴木やっぱコロナが怖い人とかは来ないだろうし、昔より気軽に現場に来るっていうのが減ったと思うから、人が普通に少なくなったって思ったちゃった。

再加入した白キャンは前より厳しい

――そもそも、コロナ禍になっていても、もう一回アイドルを目指そうとしたきっかけはなんだったんですか？　白キャンを抜けていた時期のツイキャスでは、「またアイドルやりたいけど今だとね」みたいな感じでしたよね。

鈴木やっぱコロナ禍で難しい状況だし、そもそも最初は白キャンに戻るって思ってなかったから。でも、ファンの人たちに会う機会もあって、みんなの動きを見てると、「やっぱアイドルはやりたいなあ」って。

――そして、白キャンに戻ってみてどうでしたか？

鈴木前よりも歌とかダンスとか厳しくなって、そこは違う。戻ってから、今の状況ってやっぱアイドル界にとって厳しい状況なんだなっていうことも実感しました。

――お客さんが声を出せない状況でステージに立つのはどんな感覚でしたか？

鈴木やっぱ自分自身もなんか物足りないっていうか、「大丈夫かな」って最初は思いました。「みんな楽しんでるのかな？」って不安になる。でも、声出しのときにはなかったペンライトが増えて、ファンの人を見つけやすくて。ファンの人がペンライト振って楽しんでくれてて、それは前はほんとになかったから嬉しかったです。

――声出しできない状況の中で、歌だったりダンスだったり、パフォーマンスで気をつけてるポイントってありますか？

鈴木コールがあったときよりも視線を感じる。だから、ちゃんとしなきゃ......ってわけじゃないんですけど、ダンスとかちょっとでもアレだったら目立つし。歌も、やっぱ静かだから音程を外さないように気をつけているけど、できてるかはわからないです。

――大丈夫、良くなってますよ。ダンスは、前に比べてメリハリがついてますし。

鈴木ダンスはだめだめ。

――それは何とかなりそうですか

鈴木……頑張ります。

自分たちの本気さが伝わってほしい

――あはは。今、7人体制の白キャンで過ごして、どういう感覚ですか？

鈴木いい意味で変わらず「白キャン」っていう感じです。なんか気楽（笑）。しゃべるときはしゃべるけど、しゃべらないときはしゃべらないんで。しゃべる人は、しゃべる人同士でしゃべってる。

――そういう白キャンにとって、今、河口湖に向けての課題ってなんだと思いますか？

鈴木まず、個人的には野外だから歌が不安。いつも野外のとき歌が不安になって、声がちっちゃくなっちゃうんですけど、そういうことはないようにしたいです。グループだと、やっぱりダンスだけじゃなく、自分たちの本気さが伝わってほしい。声出しだから、特に白キャンを好きじゃない人も来るだろうし、そういう人にも「いいな」って思えてもらえたらいいなって思います。

――白キャンのファンじゃない人に、どうしたら「いいな」と思ってもらえますかね？

鈴木うーん……。えー、どうしたらいいんだろう。どうしたらいいんでしょう？（笑）

――あはは。

鈴木ファンの人も、河口湖が決まってから、全然白キャンに興味ないアイドルファンの友達を誘ったりしてくれてて。そういう人にも「白キャンいいな」って思ってもらいたい。

――当日どんなライブになるといいなと思いますか？

鈴木うーん……。「やっぱ白キャンいいなー」みたいな。まあ一番はみんなが「来て良かった」って言ってくれたらいいな。

――河口湖の発表動画の中でも「最高な夏の思い出に白キャンがなれたらいいなって思ってます」って言ってましたもんね。

鈴木はい。

――2文字で終わりましたね（笑）

鈴木あはは。

――今の白キャンは、以前からの目標の幕張メッセに向かっているじゃないですか。今後、自分自身がどうなっていくといいと思いますか？

鈴木もし人が集められるって状況でも、今の自分のままじゃ立ちたくない。ダンスとか歌とか、このままじゃ幕張に立てない。それはずっと思っちゃうんです。自分が好きな声優さんたちが幕張でやってて、めっちゃ動画を見てたから、そこに自分たちが立つって想像できなくて。でも、やっぱりファンの人には、大きいステージに立つとこも見せたい。頑張るしかないんです。

――そうなると、幕張に行くときには、自分がどうなってるといいなと思いますか？

鈴木自分だけじゃなくて、「白キャンなら大丈夫」って思えるといい。なんか今、みんな不安だから、やっぱ不安しかない。でも、「自分たちなら大丈夫」っていうスタンスになれたら、って感じです。

――でも、そこまで思いが強ければ、鈴木さんもまた抜けたりしないだろうし、それだけでもファンの人は嬉しいと思いますよ。……ここで黙らないでください！

鈴木大丈夫です（笑）。

――今、なんとなく目の雰囲気が不安そうだから！

鈴木大丈夫です！（笑）